引っ越し後の悩み

入居中で更新時期によく起こるトラブルとは

入居中で更新時期によく起こるトラブルとは 引っ越し後の悩み

こんにちは、山内です。
今回は「入居中で更新時期によく起こるトラブルとは」というテーマでお話ししたいと思います。

賃貸物件に住んでいると、更新時期になるといろいろな問題が起こりますよね。
例えば、家賃や管理費の値上げや、貸主が契約更新を拒否するといったことです。
これらのトラブルは、入居者にとっては不利益や不安をもたらします。
しかし、どうしてこんなことが起こるのでしょうか?
そして、どうやって対処すればいいのでしょうか?
今回は、これらのトラブルの原因や注意点、対処法について解説していきます。

更新に伴う家賃・管理費の値上げ

まず、更新に伴う家賃や管理費の値上げについてです。
これは、貸主が物件の価値を維持するために行うことです。
物件の価値とは、建物の老朽化や周辺環境の変化などによって変動します。
貸主は、これらの要因に応じて家賃や管理費を見直す必要があります。
しかし、家賃や管理費の値上げは、入居者にとっては負担が増えることです。
特に、家賃が高くなりすぎると、住み続けることが難しくなります。
では、どうすればいいのでしょうか?
注意点としては、以下の3つがあります。

  • 値上げの根拠を確認する
  • 値上げの範囲をチェックする
  • 値上げに応じられない場合は交渉する

まず、値上げの根拠を確認することです。
貸主は、値上げする理由を明確に示さなければなりません。
例えば、「建物の修繕費用がかかった」「周辺地域の相場が上がった」「消費税率が変わった」などです。
これらの根拠が妥当かどうかを判断するためには、自分で調べることが大切です。
インターネットや不動産会社などを利用して、同じエリアや同じタイプの物件の家賃相場を調べてみましょう。
次に、値上げの範囲をチェックすることです。家賃や管理費の値上げは、一定の制限があります。
法律では、「更新時期における家賃等の変更は合理的な範囲内で行われなければならない」と定められています。
具体的には、「前回更新時から5年以内である」「前回更新時から10%以内である」「市場価格よりも高くならない」などが条件とされています。
これらの条件を満たさない場合は、値上げは無効となります。
最後に、値上げに応じられない場合は交渉することです。
もしも、値上げが合理的であっても自分の予算内に収まらない場合は、貸主と交渉することができます。
交渉のポイントは、以下の3つです。

  • 事前に準備する
  • 冷静に話す
  • 譲歩する

まず、事前に準備することです。
交渉に臨む前に、自分の希望や理由を明確にしておきましょう。
例えば、「家賃は〇〇円までなら払える」「管理費は〇〇円までなら払える」「家賃や管理費が高くなると生活が苦しくなる」などです。
また、貸主の立場や状況も考慮しておきましょう。
例えば、「貸主は他の物件も持っている」「貸主は空室が多い」「貸主は入居者を大切にしている」などです。これらの情報をもとに、交渉の余地や方向性を探っておきましょう。
次に、冷静に話すことです。
交渉は感情的にならずに、冷静に話すことが重要です。
相手の言い分を聞く姿勢を見せたり、自分の言い分を論理的に説明したりしましょう。
また、相手を攻撃したり、脅したり、泣いたりしないことです。
これらの態度は、相手に反感を持たせたり、信頼を失ったりするだけです。
最後に、譲歩することです。交渉は、双方が納得できる結果を目指すことです。
そのためには、自分だけが得をするのではなく、相手にもメリットを与える必要があります。
例えば、「家賃は〇〇円下げてもらえれば、更新料は払う」「管理費は〇〇円下げてもらえれば、敷金を増やす」などです。
これらの提案は、貸主にもコストやリスクを軽減する効果があります。
譲歩することで、相手の協力意欲を高めることができます。

貸主が契約更新を拒否する

次に、貸主が契約更新を拒否する場合についてです。
これは、貸主が物件の用途や条件を変更したい場合や、入居者とのトラブルがあった場合などに起こります。
例えば、「建物の取り壊しやリフォームをする」「家族や知人に住まわせる」「家賃滞納や騒音などの問題行為があった」などです。
これらの場合は、貸主は契約更新を拒否する権利があります。
しかし、それでも入居者は住み続けたい場合もあるでしょう。
では、どうすればいいのでしょうか?
注意点としては、以下の2つがあります。

  • 契約更新拒否の理由を確認する
  • 契約更新拒否に異議を申し立てる

まず、契約更新拒否の理由を確認することです。
貸主は、契約更新拒否する理由を明確に示さなければなりません。
例えば、「建物の取り壊しやリフォームをする予定である」「家族や知人に住まわせたいという事情がある」「家賃滞納や騒音などの問題行為があったという証拠がある」などです。
これらの理由が妥当かどうかを判断するためには、自分で調べることが大切です。
インターネットや不動産会社などを利用して、貸主の主張に根拠があるかどうかを確かめてみましょう。
次に、契約更新拒否に異議を申し立てることです。
もしも、契約更新拒否の理由が不当であると思う場合は、貸主に対して異議を申し立てることができます。
異議を申し立てる方法は、以下の2つです。

  • 和解する
  • 裁判する

まず、和解することです。和解とは、貸主と入居者が話し合って、互いに納得できる解決策を見つけることです。
例えば、「契約期間を延長する」「家賃や管理費を変更する」「退去時期や条件を変更する」などです。
和解のメリットは、時間や費用がかからないことや、関係性を保つことができることです。
和解のデメリットは、相手が応じない場合や、約束を守らない場合があることです。
次に、裁判することです。
裁判とは、法律の専門家である裁判官に判断してもらうことです。
裁判官は、貸主と入居者の主張や証拠を検討して、契約更新拒否の有効性や無効性を判断します。
裁判のメリットは、公平で確実な結果が得られることです。
裁判のデメリットは、時間や費用がかかることや、関係性が悪化することです。

まとめ

以上、入居中で更新時期によく起こるトラブルとはについてお話ししました。
更新時期には、家賃や管理費の値上げや、貸主が契約更新を拒否するといったトラブルが起こります。これらのトラブルに対処するためには、以下のポイントを覚えておきましょう。

  • 値上げの根拠や範囲を確認し、交渉する
  • 契約更新拒否の理由を確認し、異議を申し立てる

これらのポイントを実践すれば、更新時期に安心して住み続けることができます。
賃貸物件に住む皆さんに役立つ情報でしたら幸いです。

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この記事を書いた人
山内 昭夫

私は1975年に東京で生まれ、東京で育ちました。
元不動産会社の社員として働いていましたが、賃貸経営を始めて1年半で独立しました。現在は新築アパート4棟、中古アパート16棟、戸建3棟を保有しています。
趣味は筋トレで、毎日ジムに通っています。このサイトを立ち上げたきっかけは、物件探しに困っている友人からの相談でした。私は物件探しのコツやノウハウを多くの人に伝えたいと思いました。
このサイトの目的は、物件探しをスムーズにできるようにすることです。私の経験や知識を参考にしていただければ幸いです。

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